名前:黒猫

『運命の記述』46冊目

流石は闇の眷属

 恐らく、私の予想している通り、あの人間も……。
嗚呼、この日が憎い。このイベントが憎い。


 私が何故こうも心を掻き乱されなければならないのか。
私は関係ないし、あの人間は何も関係ない。そう、関係ないのだ。


と、自分に言い聞かせようとした時、あの人間がやって来た。



もう少し遅れて来ても良かったのに、こんな時だけ……。
タイミングの悪い奴だ、と心の中で罵りながら……。



今、雨が降っているでしょう。