深夜、隣で眠る恋人の顔を見つめながらウェイバーは大きく溜め息を吐いた。
彼女と出会って、何とか恋人になり、会えない時も乗り越え一緒に暮らしてはいるが、未だにウェイバーはキス以上の事が出来ないでいた。
「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男」などと言われているロード・エルメロイⅡ世だが、彼女の前ではどうしようもなくヘタレのウェイバー・ベルベットのままなのだ。
(あの人に知られれば、デコピンでもされるんだろうな…)
ふとそんな事を考えながら、起きそうにない恋人の顔にかかった髪を優しく退けた。
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翌朝