「白水さん、できましたー」
 ……ついに目が合った。ひなたは、一人前のサンドイッチを片手に固まっている。

「はいはい。お疲れさん。ここのひなたファン第6号さんだよ」
 第6号って何だ。最低でも5人ファンがいるって事か。

「あ、はい。お待たせしました」
 どーも。と一言言って受け取る。どう見ても、ひなたの動きはぎこちない。白水と呼ばれた女性は、俺とひなたへと交互に視線を移動させた後、ニヤリと笑った。このニヤリってのが、何かを察した合図のようだ。

 気付けば暖かいコーヒーが隣に。いつの間に出てきた。
09クリスマスイベント6