暑い。

その一言が、今日の天候を示していた。
ギラギラと上半身を焼くべく照りつける太陽に、うんざりしていた。
広がる青い空、潮の香り、響く波の音と黄色い声。暑さだけ無ければいいのにと、悪態を付く。
黄色い声の聞こえる場所では、ひなた達がビーチボールでバレーをしている。実際聞こえるのが、黄色い声だけじゃないのが恨めしい。なんで、あそこに自分は混じれないのだろうか。そう思わないかいワトソン君と、隣の奴に愚痴る。

「ワトソンはどっちかというとお前だろ」
とかいうホームズの声が聞こえた。

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2010夏休み1