戦闘人形の倫理規定
自動人形の行動には人間を傷付けないことを前提とした倫理プロテクトが施されているが、戦闘人形においては限定的にこのプロテクトが解除されている。これは戦闘人形を作戦行動に従事させ、敵性存在への攻撃を容認させるためのものであるが、同時に「自律型ロボットによる人間への攻撃」というともすれば重大な危険を伴う行為であるため、さらに複雑な倫理規定による行動指定が為されている。いかにその基本的な例を示す。
1.人形は操者の安全を再優先とする
2.友軍たる人間の安全を次に優先する
3.非戦闘員の安全を次に優先する
4.1~3の条項に抵触しない範囲で、操者の命令並びに作戦行動に従事する
5.1~4の条項に抵触しない範囲で、自己の安全を確保する
6.1~4の条項に抵触しない範囲で、友軍の人形の安全を確保する。作戦遂行上必要と判断した場合、自己よりも他の人形の戦闘能力維持を優先する
7.以上の条項に矛盾が生じた場合、速やかに操者の指示を仰ぎその命令に従う
使用者によって3と4の優先度が前後したり、更にいくつかの規定が追加される場合があるが、ほぼ全ての戦闘人形がこの倫理規定の元で戦闘行動に従事する。
しかし、この規定も万全ではなくいくつかの事故も記録されているほか、事故や経年によって倫理規定が解除されてしまう事例も確認されている。
また、一部の人形師達は意図的にこれらのプロテクトを解除するようプログラムしていたとも言われており、公安局によって問題視されている。
現在、ドールの倫理規定を解除することは重罪であり、環太平洋連合州傘下の行政機構においては最高で終身刑を課すものも存在している。
電子大百科「倫理規定*自動人形」より抜粋――
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:世界観八
高評価
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