それが、戦闘人形と呼称される存在である。
彼女らは華美な衣装を身に纏い、端正な顔立ちをした少女であるが、その実態は恐るべき兵器なのである。
空間を歪曲させるがごとく体内から武器を出現せしめ、人間をはるかに越えた力で走り、跳び、そして殺すのである。
彼女らは「操者」と呼ばれる人間の指令により動く。人工知能を持ち、あまつさえ擬似的な心を持つと言われる彼女らであるが、その行動は倫理規定と操者の命令により定められるのである。しかし、何らかの原因で倫理規定が壊れたら。操者の命令が届かなくなったら。これほど恐ろしい殺人マシンは無いのではなかろうか。
私は思うのである。このような美しき殺人マシンに魅入られる私もまた、呪われし存在なのではないかと。

大學書房『人形戦争』より抜粋――

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:世界観弐

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