セカンド・グレート・ウォーより数年。
グレートアルビオンが誇る世界帝国は崩壊の兆しを見せ、エーメリック連合を盟主とする資本主義陣営とシャスティーナ社会主義同盟を中核とする社会主義陣営が睨み合う時代。
崩れ行く巨大植民地帝国の残滓と、二大陣営の最前線。それらが絡み合った山々と砂漠こそが彼ら「鯨捕り」の戦場であった。
既に秦華では国民政府軍と人民革命軍が終わりの見えない内戦を続けていたが、資本主義・社会主義の両陣営は睨み合ったまま冷たい均衡を保っていた。
そんな中で複雑に主権が入り組み、瞬く間に権力者がすり替わる地に現れた怪物に対し、両陣営ともに積極的に動くことは出来なかった。万一相手方を刺激すれば、核兵器を用いた全面戦争に発展する可能性すらある。
故に、様々な国が、勢力が、陣営が手を回し、直接的にはそれとわからない形で人員と機材を集めてこの地へと送り込んだ。
軍を抜けた飛行士たち…「バーンストーマー」と呼ばれた彼らは、どこからともなく戦闘機を調達し、巨大な空の化け物に立ち向かっていったのである。そして何時しか、誰ともなく、空飛ぶ鯨を狩る「鯨捕り」と呼ばれるようになっていった。
カール・ハインツ・シュタイナー著『砂漠の鯨捕り』より抜粋ーー
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:世界観弐捨壱
高評価
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