「目標は黒髪って聞いてたはずですけど…まあいいわ。あの人、目が悪いし」
アンタにも、アンタらの計画にも興味無いわ。今すぐあのうるさいのの所へ戻って大人しくしてるなら、五体満足で帰してあげる。
「言うわね。格下と思ってナメられてるのかしら」
■綺羅びやかな深紅のドレス。丸目のゴーグル。男の横に居た少女は、間違いなく戦闘人形だ。
■"血塗れ女男爵"…機械人形戦争の初期に活躍したとされるブランド・ドール。
■だがおそらくレプリカだろう。本物の"血塗れ女男爵"は戦争で喪われたはずなのだから。
■ベノムは先程仕留めた武装犯から拳銃をもぎ取り、目の前の人形へ向けて放った。
■敵の得物はクロスボウ…クラシカルな外見だが、ボックスマガジンの付いた連射式だ。
■飛び跳ねるように銃弾をかわし、矢を射掛けてくる。
■その矢もまた高硬度弾芯を持った対装甲フレシェットのような構造をしており、ボディアーマーや人形の装甲程度なら貫通してしまうに違いない。
■2発をクローアームのシールドが弾くも、次の1発が脇腹に突き刺さる。
「第三世代と第一世代。性能差は歴然ですが…方やカスタム機、方や継ぎ接ぎ修復機。さあいかが?」
「ほらほら、どうしたの?私をどうするって言ってました!?」
■深紅色の人形が踊る。
■空になった拳銃を放り出したベノムに、再び矢が降り注ぐ。
■右の肩口と上腕に更に2本が命中。
⇒NEXT
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶ナイトメア伍
高評価
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