問題ありません、マスター。バイタルパートは外れています。

■ベノムは笑っていた。端末画面に表示されるダメージは、たしかに致命的なものではない。
■凄絶な笑みを浮かべながら、自らの右半身に刺さった矢を引き抜いていく。

貴女をどうするかだったかしら?そうね、十字架に貼り付けてから首を刎ねるのはどう?
きっときっとお似合いだと思うわ!アハハハハハ!!
「負け惜しみを!」

■再びクロスボウを構えた"血塗れ女男爵"にむけて、引き抜いた矢を投げつけた。
■その運動エネルギーは主要装甲を貫通するには到底至らない。が、3本のうち1本が、敵の脚を貫通していた。
■第一世代型戦闘人形の装甲は案外と脆い。特に運動性能の強化のため、軽量化が図られているドライデッガー機は。

「!」
■射撃も、回避も一拍遅れた"血塗れ女男爵"に、猛スピードでベノムが迫る。
■その爪のリーチは一節多い関節と折り畳み機構の分、想像よりもずっと長い。
「あら。思ったよりやるんですね。では少々、調整しておきましょうか」

⇒NEXT

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶ナイトメア六

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