「オイオイオイオイ聞いてね―ぜ、戦闘人形がいるじゃねーか!ブラフの襲撃計画で公安の人形を引きつけ、それから5区にいらっしゃる市長サマを抹殺する計画じゃあなかったのかよ!」
「だからっていきなり発砲しないでください。それに大声でべらべら計画を喋るもんじゃありませんよ旦那様。」

■やたらと大声で話す男とそれに答える女の声。ベノムによってコンクリート塀の陰へと押し込まれながら、端末を起動する。

こちらに気づかれている…とすれば不味いですね。相手は主義者でしょうか?正直、関わり合いになりたくはないのですけど…
■ベノムはものすごく嫌そうな顔をしながら、銃声のした方向を伺っている。

「まあいいや。どうせここのリア充のみなさんにゃ仲良く爆発四散してもらう計画だ。
オイお前らよく探せよ!そこらに隠れているはずだ。長い黒髪の人形がな」
「やれやれ、私としたことが。うっかりです」

……私じゃ、ない?

■しかし男の部下らしき連中の足音は確実にこちらに近づいてくる。

マスター、合図したら走ってください。私が時間を稼ぎます。

⇒NEXT

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶ナイトメア参

高評価

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら