■古めかしい黒電話の受話器。そこから聞こえてきたのは、性別のわからない加工音声だった。

『ああ、この通信方法なら気にしないでくれ。趣味だよ。
…あいつからある程度の話は聞いてると思う』

■声の主…アコニトと名乗ったその人物は、早速本題に入るつもりらしい。

『至極簡単な取引だってことも分かって頂けているだろう。
僕たちのバックアップチーム…というより、現地協力者かな?まあそいつらがそこにいる。
彼らは君の人形を直すための部品を手配できる。取り付けと再起動もだ。
その代わりに…』

■先程、リポーターからも示された交換条件。

『君の人形の戦闘ログ…あるいはメモリーバックアップ…そのデータを、ウチのブラックウィドウに開示してほしい。
……ああ、言わずとも分かっているよ。"乙女の心を覗き見るような事が許されるのか?"
だが君は同時に理解しているはずだ。砕かれた彼女の心臓…それを元通りにする方法も、替えの心臓も、
君は持っていないし、そう易々と手にできない事を。』

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶新春と再起と陸

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