『あの子に借りを作るのは後が怖い気がしますが…助かりましたね、マスター。
…お気づきですか?あの腹黒女、挙動が先程よりも遅くなっています。
おそらく、人形2体の感覚のリアルタイムでの改竄、自身の光学迷彩…
それらを同時にこなすには演算能力にかなり負荷がかかるのでしょう。』

「くそ!こいつ!!殴りながらスパムメールとか、地味な嫌がらせを!!」
『…しかもおそらく"アレ"をやられているようです。』
■執拗なメール爆撃は、確実にブラックウィドウの思考リソースを削いでるようだ。

■アームを引きずり出すのは一旦諦め、ベノムは手近な凶器を拾う。
■先程投げつけられた削岩機……動力源はなく、先端も丸まっているが、質量と硬度だけを武器とする。
■初鷹の攻撃は致命打にはなるまい。彼女も機敏に攻撃を避けるような動作を見せるが、どこまでもつかはわからない。
■急ぎ、「本命打」を打ち込まねばならない。そう考え、初鷹の動きを追う。

■そこにはいびつな空間が見えていた。
■光学迷彩を張り直してはいるが、連続で受けた打撃と思考リソースへの攻撃で綻びが生じ始めているのだ。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶未亡人の参戦拾四

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