■メニューを見ていくと、その中に蛍光ペンでやたらと強調された
■「初鷹スペシャル」という名前があった。
■目を留めたことに気づいたのか、初鷹は一層の笑顔で端末の文字を見せてくる。
『そちら、当機オススメメニューです!!(^_-)-☆』
■半ば気圧されるようにそのメニューを注文すると、
『かしこまり~☆ (*^_^*)』
■彼女はうきうきした足取りでカウンターへと歩いていった。
■かつては、彼女のようなワーカー・ドールが多く人間社会に溶け込んでいたらしい。
■この喫茶店は、そんな古き良き時代の残滓なのかもしれない。
■そんな物思いは、これからコーヒーが注がれるであろうカップを練乳で満たし、
■さらに生クリームをかき混ぜ始めた人形によって即座に打ち砕かれるのだった。
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶漆の参
高評価
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