「……何だ。」
■黒い獣耳の人形…ジャグワールがこちらを睨む。
■いつもはトリコロールのドレスに身を包んでいる彼女も、今は黒いセパレートの水着姿だ。

「…メロを凝視するなと言ったら本機に来るか。
まあいい。下卑た視線から主人を守るのも人形の務めだ…」

マスター、そんなの見ていたら視力が下がります。視線を外してください。
■やれやれと肩をすくめるジャグワールに、ベノムがすかさず憎まれ口を叩く。

「なんだ?やるのか。屑鉄」
いい度胸ね、叩き潰してやるわ

「わぁ~~、どっちも頑張れ~~」
■無責任なふわふわした応援を背に、二人の人形が熾烈なビーチバレーを始めてしまった。

思ったよりやるわね、ジャガー。
「お前こそ、片腕でよくやる。それと…本機の名称はジャグワールだ!」
■もはや目で追うのが困難なほどのビーチボールの応酬。
■クローアームを外し、右前腕が無いベノムはそれでもよくジャグワールの攻撃を打ち返していた。
■…そもそもビーチバレーは決して直線的にボールを打ち合うものではなかった気がするが。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶砂浜四

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