「よう。お前さんか。偶然だな」
■隣に、面識のある刑事の男が座ってきた。挨拶が実に白々しい。
「クリスマスにテロがあったのは知ってるだろ？
ああ、お前さんとベノムちゃんはその日『あの場には居なかった』から見てはいないと思うが…
俺のプルキーが現場に辿り着いたときにゃ、もう奴らはケツまくるところだったみたいなんだがな」
■やってきた初鷹に注文を伝えると、少し間をおいて彼は本題を切り出す。
「変なことを聞くかもしれないが…お前さんら、『黒い戦闘人形』についての噂を知らないか？」
■黒い人形。…あの"血塗れ女男爵"のレプリカは、たしかそんなことを言っていた気がする。だが。
■少し考えて、知らないと伝えると、刑事はそうか、とそっけなくつぶやいた。
■羽根を揺らしながら再び初鷹がやってくる。彼は運ばれてきたコーヒーを受け取り、
■その上にたっぷりと乗っている生クリームの渦と、突き刺さったワッフルに顔をしかめた。
『サービスです(*^^*)』
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名前：“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39％
話した言葉：記憶黒いドールの影参
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