■長い黒髪。
■一瞬、この間出会った人形が記憶をかすめる。
■…しかし、彼女は違うだろう。彼女はワーカーだ。戦闘人形ではない。
「…いや、悪いな。なんでも、羽片でそんな人形が揉め事起こしてるらしくてな。
こっちにもくるかもしれないとみて、ちっと警戒してるわけだ」
■刑事がしかめっ面で、コーヒーの上に鎮座する生クリームをスプーンで突っついている。
■…一応補足すると、彼は別にウインナー・コーヒーを頼んだわけではない。
■ベノムが少し、考え込むような素振りを見せる。
■が、すぐに宙を見上げ、初鷹を睨み、無言でなにか手振りをしている。
■…おそらく、テキストメッセージを高速でやり取りしているのだろう。
「ま、こうやってのんびりコーヒーを飲める日々が続けばいいなと、そういうだけの話さ」
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶黒いドールの影四
高評価
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