Memory……Alley of the 6th section - commericial area

■買い物の帰り、入り組んだ路地を歩いていると、角で通行人にぶつかりそうになった。

「あら、ごめんなさい。ちょっとよそ見をしていたもので。」
「へぇ、あなたが"半分屑鉄"のマスターですか」
■白い清楚なワンピース。帽子の下から覗く黒髪はきれいに切りそろえられている。
■少し儚げな印象のその女性は、申し訳無さそうにはにかんだ。
「間抜けそうな顔をしていますね。これで本当に、あの"戦果"をあげたものなんでしょうか。」
「私、最近越してきたばかりなもので。まだ街に不慣れなんです」
「…というのは苦しいでしょうか。あの屑鉄には私がドールであることはすぐにバレるでしょうし。」
■女性が一度目を伏せ、少しためらいがちに続ける。

「…実は私、ドールなんです。しがないワーカーなんですけど。あまりドールが一人で歩いていると、犯罪に巻き込まれかねないので…」
「うーん、疑いの目で見られてるような。ま、いいでしょう。」
■ベノムがじろりと睨んでくる。

なんですか、マスター。もしかしてこういう女性がお好みですか

■嫉妬……だろうか。ベノムが間に割って入るように、腕を回してくる。

「あはは…大丈夫ですよ、人の主人を取ったりはしませんから。ところで、ちょっとお店を探しているんですが…」
「大丈夫ですって。ええ。今は。仕掛けませんから。まだ。」
■白服のドールが探している店は、たしかに近くだがわかりにくい場所にある店だった。
■簡単なメモ書きを手渡してやると、丁寧にお辞儀をしながら礼を言われる。

「ありがとうございます。お優しいんですね。…またお会いできると嬉しいです」
「ま、近い内にお会いすることになると思いますよ。嫌でも。」
■まだベノムがじっと睨んでいるが手で抑え、少女の名を問うた。

「私の名前ですか?…リポーター、って言います。では、また!」
「私も、アナタの顔は覚えましたよ。ふふ…ごきげんよう。」
■ワンピースの裾を翻してドールの少女…リポーターは去ってゆく。

マスター、ほんとにああいうのに弱いんですから。ちょっと自覚してください

■ベノムがジト目で訴えている。スネられても困るので、機嫌をとってやる必要があるだろうか…

「…ところで、さっきから乙女の思考をハッキングしてる出歯亀は誰ですか?殺しますよ?」
ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR! ERROR!

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶黒衣の未亡人

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