4th Section "Caffe Altair"
『おかえりなさいませ、ご主人さま(*^^*)』
■すっかりおなじみ、喫茶「アルタヰル」の看板娘、初鷹が端末を手に無言の笑顔で出迎える。
■4人がけのテーブルを希望すると、店の奥のボックス席へと誘導された。
■席についてからも、"アコニト"はキョロキョロと落ち着かなげに周囲を見回している。
■人数分のコーヒーを頼むと、初鷹は笑顔でターンしてカウンターへと向かった。
「よう、奇遇だな。今日は随分にぎやかじゃないか」
■隣のテーブルから声をかけられ視線を送ると、そこには公安の刑事がいた。
■向かいに座ったプルキーが「わざとらしい…」と小さく漏らす。
「そっちのお嬢さんが、"リポーター"のマスターかい?」
「かひゅッ」
■いきなり話題の中心に据えられ、アコニトが息をつまらせ、目を白黒させる。
「ええ、ご覧の通り重篤コミュ障引きこもりネット弁慶なのが玉に瑕ですが、電子支援ならお手の物ですよ」
■ヒューヒューと喉を鳴らしてうつむくアコニトに代わり、リポーターが答えた。
■「大丈夫か?」と問う刑事に、「いつものことですよ」と返す。
『お見苦しい所をお見せして申し訳ない。"アコニト"です…
街中では呼びにくいでしょうし、"亜子"とでもお呼びください、警部補。』
うつむいたままの"アコニト"が差し出した端末から流れる合成音声が、流暢に彼女の意思を伝えた。
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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_作戦会議漆
高評価
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