Memory……2rd Section "Industrial estate"

■作業台の上…ベノムは眠るように横たわっている。
■いや、この外見を見て「眠っている」とは思う者は殆どいないだろう。
■胴体の外装の大半を外された姿……そこに居たのは紛れもなく機械人形だった。

『ご心配なさらず。彼らは見た目は胡散臭いですが、腕は確かですから』
■隣に立つブラックウィドウが言う。彼女に紹介された工房にベノムを運び込んだのは、あの接触の数日後のことだった。
■夜半のうちに"彼ら"の用意したボートで運び出したが、持ち上げるのには厳しい重量だ。所々で引きずるような形になってしまった。
■作業台に寝かせられたベノムの傷は改めて見ても痛ましく、そして鮮やかなものだった。

『お気の毒です。これを一撃でやってのけるような人形とは、私も正直サシでやり合いたくはないですね』
■左胸を貫いた剣は、狙い違わずバイオリアクターを貫通していた。
■同時にその周囲の動力伝達系統をまとめて寸断しており、予備電源のバッテリーからの電力供給も途絶えている。
■それだけではない。外見ではわかりにくかったが、限界を超えた動作の連続で、駆動系にもあちこちガタがきていたと聞かされた。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_再起_1

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