「指揮官様、すぐに向こうの物陰まで走って下さい!アレは私が!」
■言うや否や、上方のダクトにワイヤーアンカーを打ち込み、壁を蹴りつつのジグザグ移動でブラックウィドウが跳んで行った。
■彼女たちも目的は果たしただろうに、自分のために戦ってくれるのか。
■それとも、まだ利用価値があると思われているのか。

「お前だな!正統王朝の戦闘人形!」
「冥府の使者、鳥喰い蜘蛛バードイーター黒い未亡人ブラックウィドウ!覚えなくて結構!」
■ウォーホークの射撃は正確だ。それは先程、ギリギリの足元に銃弾を撃ち込んできたことからも明白だろう。
■だが通常の9mm弾程度で、第二世代戦闘人形の装甲を撃ち抜けるとは思えない。

【HYMM!!】
■燦めくワイヤーが空中を薙ぐ。
■建物にして3~4階分の高さを駆け上がったブラックウィドウの果敢な攻撃。
「遅い!」
【DADADA! DADADA!】
■攻撃の瞬間、速度の鈍ったところに放たれるウォーホークの射撃。

■大振りの切断ワイヤーはウォーホークに躱され、9mm弾がブラックウィドウの脇腹に吸い込まれる。
■幸い大したダメージはないが、どれだけ大見得を切って見せてもやはり空中戦は彼女にとって不利だ…

NEXT⇒

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_再起_11

高評価

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら