『両者そこまでだ!武器を下ろせ』
■互いが牽制し合う中に突如、拡声器ごしの声が割り込んだ。
■メガホンを持った刑事が、ライオットシールドを持った警官と共に歩いてくる。
「マエストロ…?」
■プルキーが困惑の声を上げつつも、拳を下ろした。
なに?降伏の申し出かしら?
『残念ながら違うな。そっちの黒服のお嬢さんに確認しとくれ。
…ま、上と上で話がついたってことさ』
■ベノムの皮肉に刑事が応え、ブラックウィドウを顎で指した。
「…ええ、今連絡が入りました。私のマスターからです。
でまかせではないようですね…」
■"アコニト"から通信が入ったのだろう。情報を確認している。
■少し怪訝な顔をしているが、彼女は通信をこちらの端末にも繋いだ。
『遅くなってすまない。こちらからも脱出を援護するつもりでいたんだけど…
ともあれ、どうにか連中との交渉には成功した。大事な人形と協力者のためだからね』
■相変わらず、性別もわからなければ感情も読み取れない合成音声。
■刑事が隊員に銃を降ろさせている。ベノムがこちらを見たので、こちらも武器を下ろすように伝えた。
■渋々、といった面持ちだがパイプレンチを地面に置いてくれた。
「で、私たちは捕虜ですか?」
■ブラックウィドウは両手を見える位置に上げていた。彼女の武器の特性上、そうする以外に武装解除のアピールができない。
「とんでもない。客人として丁寧にお連れするさ」
「…要するに、アンタらと手を組みたいって奴が俺達の上にいるようでね。その意向さ」
■やれやれ、といった様子で刑事が肩をすくめて笑う。
「おかげさんで、ベノムちゃんとこれ以上喧嘩をせずに済むのは、まあ俺に取っちゃ幸いだがね」
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率40%
話した言葉:記憶_再起_16
高評価
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