…状況は理解しました。
非常に不本意ながら、その腹黒蜘蛛女に助けられた、ということも。
「ま、その分こちらの条件は飲んでいただきましたから」
■ベノムが訝しげな顔をする。記憶を探った件については、伝えていない。
「ところでひとつ問題がありまして……」
■左手の指を曲げ伸ばしし、ブラックウィドウが肩をすくめる。
「私としたことが、作業中に少々警戒が疎かになっていたようです」
■なにかに感づいたらしいベノムが立ち上がり、窓から遠ざけるように動いた。
「お客さんですよ。この間のチンピラとは違うようです」
■ブラックウィドウが片眉を上げて苦笑する。
■拡声器越しに聞こえてきたのは、聞き覚えのある声。
《こちらは公安委員会です。抵抗せず、投降してください。
抵抗しなければ、貴方の身の安全と、黙秘権、弁護士を呼ぶ権利を保証します。》
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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_再起_6
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