《…善良な市民に告げます。我々が追っているのは"他国の工作員"のみです。
抵抗をやめ、投降すれば身の安全を保証します。大人しく……》
「あらあら、私を差し出せば助けてくれると言ってますよ、コマンダー?」
………。
■ブラックウィドウが苦笑しながらこちらを見つめる。
■「どうする?」と。まるで値踏みするように蒼い眼がこちらを捉える。
「私達との取引はもう終わりましたしね。貴方達"だけ"は助かることができる…」
...Negative.
■首を横に振るより早く、ベノムが応えた。
マスター、あのお人好しはともかくとして、公安がそんな口約束を守るとは思えません。
彼女の言葉を利用し、分断して始末しようという魂胆でしょう…
現在私に武装は無い以上、戦力は多いに越したことはありません。
…この蜘蛛女をあまり信用もできませんが。
■考えはともかく、意見は合った。
■ブラックウィドウが微笑む。
「…で、あれば。正面は固められていますが、裏口は手薄のようです。
私が一帯に電子妨害を仕掛けます。そのスキに脱出しましょう」
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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_再起_7
高評価
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