「警笛いっせいしーんばしをー!」
「はーや我が軌車はっ はーなれったりー!」
「あーなごっのやーまにいりびたるー」
「ところでパシナぁ、しんばしってなに?」
「あー、玖洲と四島を結ぶ橋でも新しく作るんでしょ、多分」
……マスター、やはり乗るべきではなかったのではないですか?
■カーオーディオから鳴り響く音楽とアホ二人の斉唱に呆れながらベノムが小さくこぼす。

「お客さんがたはくつろいでてもらっていいさ。ドンパチはウチらがやるよ。
もっとも…移乗攻撃をかける時は、お人形さんに活躍してもらいたいけどね」
■銃塔から顔を出して双眼鏡で周囲を伺っていた端那が、車内に向けて声をかけてくる。
■ちなみに彼女の身長ではハッチの上まで足りないため、木箱を積んで踏み台にしている。
はいはい。その時は…ね。最もマスターの安全を第一にさせてもらうわ。
「上等上等」
それと……マスターに万一のことがあったら、覚悟しなさい。
「あっはは!怖いねえ」

「しかし…だいぶ出遅れてるからなあ…もう少しスピード出ない?プレシ」
■端那が操縦席に声をかけた。運転士の少女がぽやーっとした声で答える。
「既にアクセルベタ踏みぃー。ニトロ使っちゃう?」
「供給ガス圧が十分あるなら行けるけど…あんま効果なかったよな~」
「あーそだ、こないだくっつけた火薬ロケットならあるよ~?」
「お、あの飛行機の離陸補助用のやつ? よしやるか」
■不穏な単語がちょくちょく聞こえるのは気の所為か。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率41%
話した言葉:記憶_列車1

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