『あんしょあんしょ、あんしょー、あんしょーけーびっほっしょー』
■その時、音割れしたスピーカーから力強いテノールによる気の抜けた歌が聞こえてきた。
「くそ、時間だ。引き上げるぞ!」
「こいつらは!?」
「捨置け!!」
■歌を聞いた男たちが走り去っていく。
追い……は、しないほうが良さそうですね。
■ベノムが目線を動かす。その先には、赤い装甲車と四輪駆動車の群れが並んでいた。
『安照警備保証が到着しました!もう安心です、市民の皆さん!!』
■甲高い男の声とともに、赤い制服を着た兵士たちがぞろぞろと現れる。
「なんてこった、安照が来やがった」
「ここは鉄道上だってのに…」
「逃げろ逃げろ!下手すると列車強盗よりたちが悪いぞ!」
■逃げ惑う乗客の声が聞こえる。やはりあの警備会社の評判は良くないらしい…
■身を隠したほうがいいかもしれない…そう考えるも遅く、隊員の一人がこちらを見咎めた。
「隊長殿ぉ!怪しい人形とその操者がいます!戦闘の痕跡あり!」
「なにィ!?操者を捕えろ!人形を無力化するにはそれが一番だ!」
■どこか芝居がかった口調で、銃を持った隊員たちが歩いてくる。
マスター、こいつら殺していいですか?
■だめだけどこのまま捕まるのもマズい気がする。
■結局のところ、その隊員たちに銃を向けられてしまった。
「手を上げろ!」「指一本たりとも動かすんじゃないぞ!!」
■手を上げればいいのか、いけないのか、どっちだ。
⇒NEXT
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率40%
話した言葉:記憶_山17
高評価
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