「おい、ありゃあ鉄警ソモ四じゃねえか!?」
「なんだいそりゃ」
「装甲モーターカー第四中隊、ロクデナシの鉄警の中の"選りすぐり"!」
「バカと素行不良者の掃き溜めって噂だよ!関わりたくねぇ!」
■まだ残っていた乗客たちが潜められていない声で言い合い、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
■今の、本人に聞こえていないと良いが……

『これはこれは鉄警の皆さん。ご到着が遅いもので、我々で実況見分を始めるところでしたよ』
■ハウリングを起こしながら拡声器が響く。安照の指揮官が慇懃な口調で返答した。
「とぉーくからコソコソ隠れてスピーカーでの返答ありがとー!
あー、いーよいーよ、おっさんのお口くっさそうから近寄んなくて。』
■それに対して、少女が砕けた口調と悪口でもって応える。さらに立て続けに、
「はいはいお仕事ごくろーさん。あとはウチらで引き継ぐからさっさと失せな~
それにしたって到着早すぎな〜い?そーろー?
…まさか自作自演じゃねえだろなぁ?あ?このチンピラ共がよ」
■応える中で、猫なで声が急激にドスの聞いた低音に変わった。
■ニヤついた顔のままでガンを飛ばしている。

■いよいよ辛抱堪らなくなったのか、彼女に向けて安照の隊員たちが銃を構えた。
「おっ、やる気〜?分かりやすくていいけどね!
こんにゃく頭のお猿さん共には、そっちで分からせるほうが良いもんね!」
■よくもまあ、周囲を囲まれた状態で煽れるものだ…
■そう思っていると、鉄警隊員が目配せする。装甲車2両の銃塔が僅かに動き、狙いを定めた。
■彼女もまた、腰のホルスターに手をかけている。
■一触即発の空気。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率40%
話した言葉:記憶_山19

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