「もし連中が仕掛けてくることがあったら、私に連絡をください。すぐに駆けつけますよ」
■そう言って、連絡先を書いたメモを寄越してくる。
■むっとするベノムに、しかし明亜の視線はまっすぐ注がれている。

何?『余所の怪しい女がマスターに連絡先を渡してくるのは何回目かしら…』と内心不貞腐れている私に、何か?
■わざわざ当てつけるように言い、半目で睨みつけるベノムを制しようとしたところ、
「あぁ…聞いていた通りの操者への独占欲。
抑えていても溢れ出すような攻撃性。
やっぱり記録にあるとおりです。素晴らしい…」
……はァ?
■空気が変わった。そんな気がした。

「外装が破損した状態の右目。記録写真にも同じような損傷時のものがありましたが…
欠損したままの右腕と合わせて痛々しいですが、欠けていることの美しさもわかる気がします……
ドナリヴァルヘッド技師の戦闘人形は少女性の中に獰猛さを閉じ込めるのが見事だという評価は間違っていませんでした。
覗き込むと背筋が寒くなるような闇を湛えた赤い瞳!ゾクゾクします…
ドレスはオリジナルですか?何度も補修されています?いやそれでも縫製がしっかりしていますし、きっといい職人さんが…」

待って、待ちなさい、マスター!この人様子がおかしいです!!
■目を輝かせ、早口でまくし立てる明亜にベノムが気圧されている。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率40%
話した言葉:記憶_山3

高評価

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