「だってしょうがないじゃん?みんなして私の邪魔するんだもんさ」
■狭い路地裏をブラックウィドウが後ずさり、フッケバインがけらけらと嗤う。
■幾重ものワイヤーを切り裂いて刃がボロボロに欠けたノコギリが、がらんと音を立てて落ちた。
■そして、転送された新しい刃が、ばしゃりと音を立てて左腕にセットされる。
「わたしはハナを探してるだけなのにね」
■牙を見せた笑顔に、少しだけ悲しみの色が混じった気がした。
(思考を巡らせる。)
(仕掛け爆弾、火炎放射トラップ、質量攻撃……どれも範囲外。)
「あなたも誰かを探してたんですか…意外ですね」
「うん…私の……わたしの……あれ?」
(切断ワイヤーでせめてもの抵抗を試みる?……おそらく無意味。)
「そう、友だち…そうだよ。大事な友達なんだ」
(尻尾を巻くのが一番良い……それが可能なら素晴らしい。)
「あっちこっちで人形やらロボットやらを破壊しながら?」
「だってさ、みんな私を壊そうとするじゃん? ベノムや、あなたみたいにさ」
「壊したいわけではないんですよね」
■ゆっくりとした足取りで近づいてくるフッケバインに、じわじわと追い詰められていく。
「ちょっと貴女の頭の中身を見たいだけで」
「うわぁ悪趣味☆」
■にっこりと笑ったフッケバインが右手の剣を振り上げ、
【GAKIN!!!!】
■斜め上から飛び込んできた紫色の人形の、鋼鉄の爪を受け止めた。
⇒NEXT
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL2_1
高評価
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