■…初鷹が、ベノムを抱きかかえて降りてくる。
■ここまで自分を運び、ベノムを助けるためにまた飛び立った給仕服の少女。
■この奇妙な縁によってできた友人は、事情を聞きつけ、駆けつけてくれていた。
また助けられたわね。
■初鷹が恭しくお辞儀をしてみせた。
■タブレットを持っていないので文字での会話ができないが、彼女は満足げな笑顔を浮かべる。
■それと反転するように、ベノムの顔が蒼白になった。
マスター申し訳ありません私がついていながらこんな怪我を!一体どうお詫びしていいか
■肩にすがりついて泣き喚くベノムを制しながら、もうひとつ近づいてくる影に視線を向ける。
「ひとまず、カタはつきましたか……」
■スリングでサブマシンガンを提げたプルキーが『公共安全』のロゴが貼られたスクーターを押していた。
■彼女もまた、ボロボロになりながらも追い縋ってきていた。
■初鷹が、少し悲しげに鉄塔を見上げる。
■同じ形式の翼を持つ人形に、思うところがあるのだろうか。
■風で揺れていたその身体は、不意にずるりと電線から外れ、
■なんの受け身も取ることなく地面へと落下した。
⇒NEXT
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL2_14
高評価
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