■ベノムのマスターは自分のドールを追いかけて走り去った。
■壊れていたはずの翼がどの程度機能するかはわからないが…
■まあ、まず負けはしないだろう。あれはそういう人形だ。
■そして、あれを援護するよりも重要なことが、眼の前にある。
『第七格納兵装 反射式電磁パルスガン[トラロック]発生器を転送』
「あれ?どうしました?まさか出る幕なくなった途端呉越同舟解消サヨナラってやつですか?」
■黒い髪の人形が白々しく両手を振り、仲良くしましょうよー、と苦笑している。
「さっきから人のシステムに侵入しようとしたり、裏でコソコソやっていただろう」
「アッヤベバレテタ」
「メロ」
「ちょいな!」
■愛路が素早く背後へと回し蹴りを繰り出す。
■背中にピッタリと張り付いていたドローンの光学迷彩が解け、叩き落される。
■トドメとばかりにぐしゃりと踏み潰され、先端に取り付けられた小型拳銃が転がった。
「残念だよ、亜子ちゃん。キミとも仲良く出来ると思ったんだけどなぁ」
「逃げますよ、オーナー」
『もう逃げてる』
「判断が早い!!!!」
■三輪貨物車が既に全力逃走にかかっていることを確認し、ブラックウィドウが後ろ手にワイヤーを射出する。
■そのままワイヤーアクションでビルの合間へと飛び去っていく。
「追うか?」
「やめとこ。一応"憲兵隊はここに居ない"扱いだしぃ」
■主人は嘆息し、空を見上げた。
「あの子のこと、うまく助けてあげてね」
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL3_1
高評価
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