【ガツンッ!!】

■非常階段からの火線を逸らすようにジグザグに飛んだフッケバインが、その出処へと飛び込んだ。
■弾倉が空になったサブマシンガンを放り出したプルキーは既に山刀を引き抜いており…
■両者の刃が火花を散らす。

【ガチンッ!!】

■階段の手摺の上でバランスを取りながら剣を振るう黒い人形。
■刺突から斬撃に切り替わった攻撃を、プルキーは負けじと刃で弾く。
■三度、四度と打ち合いながら、少しずつ階を上ってゆく…。

■その背中へと、体制を立て直したウォーホークが突っ込んだ。
■割り裂かれたアサルトライフルを投げ出し身軽になり、鋭い鉤爪を煌めかせて。
■一気に蹴りの間合いへと飛び込もうとした彼女は、

■振り向きざまにフッケバインが投擲した剣に貫かれた。
■瞠目するプルキー。
■握りしめた山刀は、フッケバインが左手に握る剣によって受け止められている。
■勢いを失ったウォーホークが落下し、派手な音を立てて転がった。

「……あは」
■左太腿の外装が大きく開いている。格納兵装の展開。
■不幸鴉の両脚に仕込まれた剣、その"もう一本"。
■状況への理解が追いつく一瞬の間に、飛び退いたフッケバインが剣を右手に持ち替え、
■左腕が歪に展開を初めた。

⇒NEXT


名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL_11

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