■その姿は満身創痍と言ってよかった。
■手足の人造皮膚をあちこち切り裂かれ、手にした山刀は刃こぼれしてボロボロ。
■機関出力に異常でも出たのか、膝が震えている。

■だが、その人形はまだ立っていた。
■"凶剣"の猛攻に耐えて、持ち堪えていた。

「それでもね、プルキー」
【BWWWWWWWWWWWWWWWW!!!!!】
■黒衣の人形……フッケバインが、その左腕を振り上げる。
「"今"、どうして戦うのかは、わかるよ」
■目元にうっすらと涙を浮かべながらその人形は笑う。
■その腕が、鋸が振り下ろされる刹那、

『第四格納兵装 汎用スマートガン[ボートロスチ]転送』
【ZUN!!】
■最上階に、長大な銃身を手にしたジャグワールが着地した。
【ZUVOVOVOVOVOVOVO!!】
■近距離からの猛烈な火線に、フッケバインがとっさに飛んだ。
■ビルの外へ、宙へ。

…よく持たせてくれたわね。
■遅れてベノムが階段から姿を現す。
「こういう役回りは、いくらか得意ですから…」
■プルキーは苦笑し、両膝をつき、そのまま崩れ落ちた。


……行ったわよ、蜘蛛女。

《To Be Continued...》

名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL_13

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