■もうもうと煙を上げるビルのたもと、爆風と鉄球の嵐が過ぎ去ったあと……
■光学迷彩を施された観測用ドローンが上空を旋回する。
■あの攻撃範囲と破壊力だ。どれだけあの大鴉が手練であろうと、無事では済むまい。
■よしんば耐えられていたとして、装甲が施されていない「ダ・ヴィンチの翼」が無傷なはずはない。
■ブラックウィドウは自らの攻撃に手応えを感じつつ、しかし油断はせずに索敵に当たっていた。
■今も各所に仕掛けたセンサーの情報を操者と分担して分析しつつ、現場の映像を確認している。
■だが爆煙が晴れ、各種探査情報がクリアになるにつれ、少しずつ違和感を覚え始めていた。
(それらしい残骸が何も…無い……?)
■羽一枚落ちていない。指向性地雷の爆風で燃え散った?
■有効なダメージを与えたのならば、それは考えにくい…
■ドローンからの映像を再チェックする。
■嫌な予感がした。経験情報と照らし合わせ。”攻撃失敗”の可能性が95%を超えている。
■違和感の原因。
(……雨水排水溝の蓋。)
■グレーチングが切り裂かれている。
(まさか、)
(あの高度から垂直降下してあそこに飛び込んだ?爆発までのわずかな間に?)
■あり得るのか、いや、あの人形なら…
「見ーーつけた」
■頭上からかけられる声。
■電子脳内に、操者からの警報が鳴り続けていた。
■自分が人間だったなら、全身から冷や汗を垂れ流すところなのだろう。
⇒NEXT
名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL_18
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