『マスター、やはり蜘蛛女はしくじったようです』
■端末からベノムの声。
『私としてはアレがなぶり殺しにされてるのを眺めていても良いのですが』
『助けてやってくれないかな、僕の大事な人形なんでね』
■何の前触れもなく通話に割り込んでくる"アコニト"の声。
■正直この技術は底が知れないが、その正体は荷台で縮こまっている超絶コミュ障である。
■そのギャップがいまいちピンとこなかった。
『ハァ…そういうことで、良いのですね?マスター』

■自分たちもそこへ向かっていることを告げると、
『お気をつけて。フッケバインにもそうですが、他にも…
特にすぐ隣にいる女に その女に その女に…』
■暗い暗い声が返ってきて、通信は切れた。

「もしかしてベノムちゃんには、私が憲兵だってバレてたのかなあ」
■多分違うと思う。
■そして、今のこの状況も…知りえてはいないと信じたい。

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名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL_20

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