『第一格納兵装 超振動炎剣 [チャンティコ] 転送』
■ジャグワールの手に粒子が集まり、揺らめく炎のような刀身の剣が現れ、
■そして、弾き飛ばされた。

■ベノムのクロ―が宙を薙ぎ、"二撃目"の刺突を逸らす。
■右手に剣を構えたフッケバインが後ろに飛び退り、ジャグワールが驚愕に目を見開いていた。

出現に時間のかかる転送兵器ってのも考えものね。
「馬鹿な…私の反応速度を超えて…」
無駄口叩いているとスクラップになるわよ。

■ベノムとジャグワールが同時に跳んだ。

「…どう?この結果を、後悔する?」
■ベンチの後ろ。眼前に突き刺さった炎剣が薄緑色の粒子となって消えていくのを見ながら、
■愛路は笑みを崩さずに問う。

『…聞こえるかい?状況は確認済みだ。
やっこさん、よほど君らに会いたかったんだろうかね。
公安が向かってるから、連携して目標を指定座標へ誘導してくれ』
■一方的な通信。アコニト…亜子からだ。饒舌な合成音声。
■端末の地図情報に座標が表示される。
■毒蜘蛛が張り巡らせた、いたずら鴉を殺す罠だ。

⇒NEXT


名前:“半分屑鉄の”ベノム
智識再構成率39%
話した言葉:記憶_MADANGEL_7

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