「礼を言う。アレン・ウォーカー」
(─────そう言って神田はボロボロの体でアルマを腕に抱き、方舟のゲートに向かう。それが私にはやけにスローモーションに見えた。)

………○○。
(目が合った。合ってしまった。なにか言いたげで、でも躊躇しているような表情。)
(どうして、どうしてそんな悲しそうな顔するの。)
(私はそんな彼を見ていられなくてふいに目を逸らしてしまう)
……………………すまない。
(!!!ハッと顔をあげる。今にも泣き出しそうな彼の顔がそこにはある。
「行かないで。」その一言が言えたならどんなによかったか。)
ごめんっ…!!ごめんごめんごめんごめん○○っ……!!!僕を恨んでくれたっていい。でも、今はこうするしかないんだ……!!(アレンが方舟のゲートを破壊する。)
(その瞬間。もう二度と神田に会うことは叶わない。──────────
そんな予感がした。)