…………………………。


(ゲートを抜け辿り着いた先はマテールの地)


(アルマの最期を見届けてからしばらく経つ。
ずっと頭に浮かんでいるのは)



………○○。


(あいつは…あいつは今頃泣いているだろうか。
そばにいろ。離れるな、なんてよく言えたもんだ。結局最後に置いて行ったのは自分。)


……我ながらバカすぎるぜ。


(体のあちこちが崩れ始めている。ああ、もう寿命が尽きようとしているのか。)


今までさんざん無理してきたツケだな…。


(こんな時になって思う。
もっと優しくしてやればよかった。
もっと話をしてもっとあいつに触れて
言えなかった言葉をもっと早くに伝えられていたら)



……なんて今更だな。それももう無理…か。





っ、





(それでも)
(それでも最後にもう一度)




○○、
おまえに会いたい



★悲恋2