(あなたが走り去った後)


おい○○!


「?今の子って…確か神田さんといつも一緒に居る子…ですよね」


…………チッ、


そうだ。


俺はあいつの側に居てやりてえ
守りたいと思ってる。
だから、お前の気持ちには応えられない。

もう目眩は治まったか、だったら…


「そっか…そうですよね。ずっと見てたから、知ってたんですけど。勝ち目なんてないって。
あの子と一緒にいる時だけ神田さん穏やかな顔してるっていうか…すごく幸せそうで。私そんな風に大事にされてるあの子が本当にずっと羨ましくて」


…………………そろそろあいつを追いかけたいんだが。




「……………………。(この人本当に身も蓋もないのね。)」
告白されているところを目撃する5