かつて人が居たであろうがらんとした建物の数々であった。

なんだ、これは……どういう事だ?

そして一番恐れていた事を思い出す。

『もし誰も居なかったら?』

俺は人里の一番大きい通りを走って突っ切っていった。

やはりどこもかしこも誰も居ない。

俺はそのまま人里を抜け博霊神社へ駆け出す。

頼む、誰か居てくれ…

いつか来る結末6