どれくらい走っただろうか。

息も絶え絶えだが自分の不安を振り切るようにひたすら走った。

なぜ、なぜ名もないような妖怪すら居ない?

何の力もない人間を襲う輩でもいいから現れて欲しいというおかしな願望すら抱いた。

しかしそんな願望すらあっさりと打ち砕かれてしまった。

やっと着いた神社は異様なまでに静かであった。

境内は目につくくらい綺麗であった。それすらも今は自分に不安を覚えさせるものであった。

いつか来る結末7