ただいまー。

橙「おかえり…あ、永琳。どうかしたの?」

永「あなたを診察しにきたの、そこの彼に頼まれてね。」

橙「えっ、な、何で!?」

永「あなたがいきなり人里のサンタを血祭りにあげるとか言い出したからだそうよ。」

橙「だって昔紫様が…」

永「紫がどうかしたの?」

橙「紫様がサンタさんは居ないとか元は緑色の服でキモってたとか言うから、子供達が騙されてると思うと許せなくて…」

永「…あのね、サンタとかそういう類の夢ってのは小さい頃にしか見れないの。それは大人になって昔を思い出して『あの頃はこうだったな、良かったなぁ』って思えるようになるの。だから夢をあげる為にみんなサンタに扮してるのよ。あなたが優しいのはわかったけど押し付けては駄目よ、わかった?」

橙「はい…」

永「ふふっ、良い子ね。…紫はあとで叱っとくわ。それじゃ良いクリスマスを。」

橙「ありがとうございました、ご迷惑お掛けしてすいません…あなたにも迷惑かけちゃったね、ごめん。」

過ぎた事は気にしない方がいい。さ、クリスマスなんだし人里にケーキとかターキー買いに行こうか。

橙「…うん!外出の準備するから待っててね!」

ああ。

今日は特別な日、クリスマス。元々は家族と一緒に暖かく過ごす日だそうな。
こっちに来てから初めてのクリスマスは外界に居た頃よりドタバタしてたけど暖かく過ごせそうだ。…あの世話を焼かせる黒猫と一緒に。

メリークリスマス!(グッドエンド/TOPへ)
クッリスッマスッ!6B