しかしそれは幻聴ではなかったようだ。

??「そこのあなた、こんなところでふらふら歩いてどうしたの?」

少女だ。少女が居る。
俺はそのまんま言葉を返してやりたいところだがそれどころではなかった。

何故かネコミミと二つの尻尾がある。それはまるで本物のように動いていた。

??「ああ、これが気になるの?尻尾も耳も本物だよ。妖怪だもの。」

ははっ、ご冗談を。

し、か、し!
偶然なる出会い4