今夜もまた一つ怪談話をしようか。

今回はね…「罰」みたいなものかな。
それは偶然かそれとも信心を忘れた罰なのか…ってね。

これは建設関係に勤めていたSさんから聞いた少し前の話。

当時は遊び場と言えば公園なんて少なくて川や森などで遊べるような頃。経済が急成長したおかげでお金を湯水のように使って家を建てるなんて当たり前だったんだ。

当然家なんて建てられる場所は限られてる。だからどんどん森の木々も伐採して整地していきそこに家を建てる事も少なくなかった。

でも森なんて言われるほど広大の場所だから怪しい場所と当たる事もある。
たまたまそのSさんが居た会社が切り開こうとしていた森は自殺者や迷い込んで亡くなった方が結構居たらしくてね、担当者はぼやいてばっかりいたそうだよ。

やっとこさ頼んだ遺体の処理も終わり本格的に家を建て始める事になる。みんな気合いを入れていたそうな。
だけど家を建て始めて少ししたある日、変な噂が現場の指揮者の耳に入る。
それは夜、まだ開ききってない森の方に急に明かりが見えたり、知らない奴がふと現場に立って次の瞬間には居なくなるという。
しかしあまり非科学的な事は信じていない現場の指揮者はその話を聞いても気にせず作業を進めていった。

怪談話3