いい感じに盛り上がってこれたかな?○○。

今回は怖いというより不思議な話かもね。
それは錯覚かも知れないし本当に非科学的なものかも知れない、そんな「不思議」な話。

これはTという人から聞いた今よりも不便だっただいたい30年ちょいくらい前の事。
当時は部活動には合宿というものが付き物だった。
その合宿には各部毎に特有のイベントあった。

Tのいる部活は今では珍しい少林寺部というもの。
その部では心身共に強くある為という名目で合宿の際肝試しを行うのが通例だったそうな。
ルールは至って簡単で合宿に使っていたそんなに高くない山の麓に一年生を集合させる。
頂上には墓場が有り、その一番奥に蝋燭を置いておく。
一年生その蝋燭を持って麓まで帰ってくる。
当時上級生だったTとその他は驚かす役目を担っていた。

そして肝試し当日、風の出ていない絶好の日だった。
手筈通り墓場の奥に蝋燭をセットし一年生を麓に集めた。
それから上級生とTは驚かす為に配置につく筈だった。
しかし面倒臭がった上級生達は一年生に黙って反対の麓にあるファミレスで時間を潰し適当な頃合いで帰ろうという事にした。

怪談話4