目が覚めるとそこは小学校の保健室だった。
保健室の先生に話を聞くと朝方に技術員の人がOに気付いて運んだそうな。
それを聞き終わるとちょうど技術員の人が入ってきた。
技術員の人はOが何故あんな所にいたか聞いてくる。
そこで昨日起きた事を全て話すと技術員の人はゆっくりと話をしてくれた。
昔ある夏の夜あの中庭で軽い火事になった事があった。
出火原因は不明なままだったそうだ。
その時にあのいちょうの木以外は燃えてしまい、いちょうの木もはげあがったまま成長しなくなった。
もしかしたらその時の光景をいちょうが見せたのかもな、と技術員の人は笑っていた。
しかし自分は関係ない筈だ。何故その光景を見せられたのか理由が分からない。
すると技術員の人は昨日の夜がちょうど火事になった日だったと教えてくれた。
もしかしたら木が見せた幻だったのかも知れないな、と言う。
だからだったのだろうか、なんとなく納得をするO。
その後同じような事は起きず毎年同じ時間帯に見てもあの明かりを見る事はなかったそうな…
…なんでOには明かりが見えたのに他の人は気付かなかったんだろうね?
怪談話5の続き2