真田十勇士。
それは真田幸村が「大坂夏の陣」で滅ぶまで仕えた兵たちのことである。
彼らは驚異的な強さで数々の伝説を残した。
しかし、彼らは普通の人間ではなかった。
否、人間ではなかった。
仮想15世紀末、世は戦国時代。
永禄10年、真田昌幸の次男として生まれた真田佐衛門信繋(後の真田幸村)。
その「おもり」役として9人の男が雇われた。
彼らは腕が立ち、能力も申し分なかったが、必ずしも戦人ではなく、各々で色々な職についていた。
幸村は幼名を「弁丸」と名付けられた。
弁丸はある日、森で純白の髪の「白夜叉」に命を救われる。
数日後、上田城に1人の男が訪ねて来た。
その男はあの日見た「白夜叉」。
名は猿飛佐助といった。
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