レミリア「読者に『アレ』って何？と思わせる意味深な発言ね。

この話は『東方三月精』の第一話。
当然物語に興味を持ってもらうことは必要。
こういう細かいところで読者を世界に引き込もうとはね。さらに『また』と言っているから、その「何か」が前にも行われていたことを表現している。東方好きなら、この話の前に起こったであろうさまざまな異変やエピソードを思い返すでしょうね。
そういったことを無意識に行うことで、自然に東方の世界観の中にこの話を取り込んでいる。そのために発した台詞がこれというわけ。自分達の世界だけでなく、もしかしたら自分達の日常が漫画の一場面として描写されるかもしれない。そういうことを常に意識して知的な会話を繰り広げていると言うことよ。カリスマのない凡人には何も考えてない世間話だと思うけどね。
わずか十数文字の中にこんなに意味が込められているとは、私も驚きね。
メイドですらこの知的な会話を繰り広げるのだから、主人はさらにそれを超える頭脳を持っていることをも暗喩していると考えると、なかなかの名言ね」

フラン「お姉さまってバカ？」