部屋の電気を点けて辺りを見渡す
視界に泥棒の姿は無い。無いのだが
その違和感は明らかであった。我が家にあんな翼のオブジェなんて置いてはいない
しかもよく見ると小刻みに震えている。ますます怪しい
こっそり近づき、全貌は確認する、そこで私は呆気に取られてしまった
それは翼・・・が生えた女の子がいた。
とりあえずその少女の肩を叩いて気づかせてみる「きゃあ!?」
思いっきり悲鳴をあげてしまった。こっちが驚きだ「お、お願いです殺さないでください…」
まさかのこちらが悪役扱い。とりあえず否定をしつつ彼女の姿を改めて確認する
それは緑色の髪にサイドテール。見た目は中学生かそれ以下、下手をすると小学生にも見える
しかし胸が妙に大きいので一瞬子供とも思えない。これは単に俺が男なのだからだろうが
そして何より、鳥の様な虫のような翼が目に付く
このまま観察しててもパニック状態の彼女は騒ぎっぱなしだ。近所迷惑である
とりあえず落ち着いてもらうためやや錯乱状態の彼女を説得する事にした →
名もなき出会い4