その後セラスから聞いたところによると、あの少年はシュレディンガーといって
かつてアーカードに吸収された吸血鬼であり、
今やアーカード自身を除けば彼の中にある唯一の命らしい。
本来、そうして吸収された命は完全にアーカードの支配下に置かれ、自我をなくすものだが、
シュレディンガーの持つ(吸血鬼基準でも)異端な能力によって拘束力が中和されたそうだ。
彼はアーカードから離れすぎることも(例えばアーカードがヘルシング本部にいる間は屋敷の中のみ行動可能)、アーカードの意志に真っ向から逆らうこともできない代わりに、自分の意識を保っているらしい。
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