「インテグラ 世界にはあまたの社会の歯車達がいる」
「彼らを見ると私は思うのだ。彼らは本当に勤労を望んで存在するのか」
「彼らの多くは過労を望む。血みどろの激務を。
それはもはや嗚咽や渇望に近い」
「それは彼らが勤労勤務を望むのではなく、労災を望む絶叫なのだ」
「労働者 ワーカーホリック 社会の歯車 会社の犬 社畜」
「あの男たちは幾年月を働いてきたのだろう。
幾千幾万時間のサビ残を超えてきたのだろう。」
「だがもはや彼らには何もない。賞与も休暇も残業手当も
家族との時間も彼ら自身の自由も」
「労働から労働へ。
何から何まで消えてなくなり真っ白になるまで働き働き働き続ける幽鬼」
「私にはね インテグラ 社畜があの凄まじい夜の会社に住まう不死身の労働戦士が
ひどく哀れな 哀れな弱々しく泣き伏せる童に見える」
社畜